ミスタータイガースあるいは、主力選手として期待されながら、悲運のトレードや引退を余儀なくされたタイガースの選手を取材したドキュメンタリー。
昨年の優勝で、妙にうかれたタイガース本が溢れかえっている中、これは正統派のタイガース本である。
マイク仲田、松永、萩原と、暗黒の90年代の主力選手達の本音は、当時やりきれない思いとふがいなさを感じながら応援していた自分と重なって、ぐっと来た。
彼らのことを誤解していたこともよくわかった。
ただし、彼らに共通するのは、今なお「タイガース愛」に溢れているところ。
阪神タイガース、恐ろしいブランドである。