初日に観てきました。 《THE 有頂天ホテル》。いやあ、笑った、笑った。2時間16分があっという間でした。
改めて三谷幸喜は天才だ!綿密なストーリー構成と脚本は言わずもがなですが、キャストのいじり方がスゴイです。おなじみ三谷ワールドの豪華俳優陣が総出演でしたが、演技達者な俳優陣の攻防は必見。プロフェッショナル同士がぶつかり合う緊張感が、あの絶妙の間と笑いを生むんだなあ、と。角野卓造のキレた演技はお見事。伊藤四朗は存在感あるなあ。あのコメディアンぶりは最高。そして佐藤浩市のワルな感じがこれまた対照的でイイ味だしてました。篠原涼子のコメディエンヌぶりはすっかり安定感が出てきた感じで。
展開の端々で絶妙なコネタ(「鹿の交配」とか「桜チェリー」とか「耳の大きな男」などなど・・・)が効いており、これはディティールをチェックするためにもう一度じっくりと観たいです。どうでもいいですが、アヒルのダブダブはアフラックのNo1ダックなのでしょうか?
関係ないですが、学生時代に某ホテルのフロントで夜勤のバイトをしていた頃のことを思い出しました。ホテルって人間模様が結構面白いんですよね。
ホテルが舞台の映画といえば、タランティーノの《フォー・ルームス》もありました。こちらも抱腹絶倒なのですが、タランティーノは徹底的にバイオレンスなのに対して、三谷ワールドは対象的にハートウォーミング。笑いのツボが違うんだなあ、と。ラストシーンの役所広司の笑顔は“素敵”です。
最後のクレジットのところで、スタッフの中に高校時代の友人の名前が出ていてびっくり。同姓同名だからたぶんそうだと思うんだけど。
【追記】やはりクレジットに出ていたのは高校時代の友人でした。意外なところで近況をチェック。活躍しているようでうれしいものです。