変わり行く街の姿を写真に撮っておくべく、散歩の行き先というとちょっとシュールですが、黄金町マリアの舞台を歩いてきました。大岡川を左手に、京急の日ノ出町から黄金町にかけてのガード下をぶらぶらと。
かつての状況とは一変、すっかり人気のない寂しいエリアになってました。驚いたことにガード下は警察の厳重な管理体制にありました。どうやら24時間体制で風俗店の違法営業がないかどうか見張っているようです。
ガード下を黄金町駅に向かって散策しましたが、今が平成19年とは思えなくなるような不思議な世界が広がっております。昭和の世界に迷い込んだような、非常にノスタルジックな気分になる光景。あたり一体に湿った空気というのか、なんとも怪しげな雰囲気が未だに立ち込めている感じでしょうか。良いかどうかは別として、港町横浜のもうひとつの歴史というか文化を体現しているわけで。そのドロっとした人間臭さを強く感じる濃厚な佇まいには、ある意味圧倒されるものがありました。
横浜というと、みなとみらい・山下公園・元町・中華街…と、オシャレな観光地のイメージが強いですが、個人的にはどうも黄金町・寿町といった“もうひとつの横浜”に惹かれてしまう気持ちが強いです。スターウォーズにおける“シス”の世界というわけではないですが。黄金町プロジェクトという新しい活動を含め、この街がどう変貌していくのかを客観的に見守っていきたいと思います。
◇大岡川沿いにずらっと続く“ちょんの間”跡
◇背後にそびえる“フォース”の象徴ランドマークタワー
◇黄金町駅
◇夕暮れの大岡川沿い