昨日の早慶戦観戦記。久々の接戦になるんではないかという予想が、前半であっさり裏切られました。結果的にワセダが強かったわけですが、慶応はやりたいことがまったく出来ず度重なるミスで自滅、の印象が強い早慶戦でした。
前半10分過ぎまでは、お互いにがっぷり四つの緊張感溢れる展開でしたが、ワセダのファーストトライは凄過ぎました。三井から田邊への絶妙なパス。ディフェンス置き去りの見事なゴールポスト真下のトライは鳥肌モノ。帝京戦に続いて田邊君はすばらしい。
後半、慶応山田が一瞬見事な個人技のランで魅せてくれましたが、慶応のバックス攻撃は横流れなだけで、どうにもトライを取れそうなイメージが最後まで湧かずじまい。前半ラインアウトをことごとく失敗したのが痛かったですね。逆にワセダはスクラムでは思ったほど押せないものの、ラインアウトとブレイクダウンで終始優位に立ち、後半は8割の力で余裕の完勝、という印象。フォワードでは豊田、バックスでは五郎丸の突破が秀逸でした。
しかし、今年の1年生の能力の高さにはびっくり。今日は中濱対山田の対面対決の巴投げ&ターンオーバーは見ごたえありましたが、いまやすっかりチームの司令塔山中、絶妙なフォローでトライを取った有田、接点への反応が速い宮澤と、恐るべしです。
“雑草軍団”な大学が大学選手権出場辞退の今年、痺れるような接戦がないまま終わってしまいそうな気がするのですが、さて、来週の早明戦はどうなるのやら。
早稲田40-0慶応