23年連続23回目の生観戦でしたが、なんとも残念な結末で終わった通算100回目の早明戦。
ゴール前で明治の選手がノックオン、そうでなければスローフォワードだと思われるプレーでしたが、レフリーは笛を吹かずじまい。まあ、このレフリーの場合、主審を務めたいろんな試合で物議をかもしているというのもあるのですが、判定には従わざるを得ません。
それよりも、筑波戦、帝京戦に続いてラスト10分の戦い方が改善されておらず。あそこでタッチに蹴らずフォワードが時間つぶしに行くのなら、帝京のようにちゃんとボールキープしてほしい。勝負どころでの致命的なミスがどうもワセダらしくないというか。
もちろん選手は一生懸命戦っているとは思います。しかし、残念ながら結果がついてこない。
素人のあくまで勝手な感想ですが、今シーズン3試合観戦して気になること。
(1)パスの精度の悪さ(9番を筆頭に山なりのパスが多く、相手ディフェンスに詰められることが多い)、(2)プレーの選択と状況判断のミス、(3)今ひとつ不安定なセットプレー、特にラインアウト(4)自陣からなかなか脱出できないエリアマネジメント、(5)コミュニケーションミスなのか、突然淡白になるディフェンス
疑問を感じるプレー選択がやたらと目立つなあ。一番気になるのは、劣勢になった時のナイーブさだな。逆境に弱すぎるというのか…
この試合、「イベント」としての早明戦ならではの「様式美」は確かに満載でした。ゴール前スクラムを耐えるワセダ、攻める明治。コラプシングの連続でペナルティトライを取られるワセダ。ヨコ展開からウイングがトライを取るワセダ。往年のザ・早明戦的な見せ場はふんだんにありましたがね。
ただ、双方共にミスが多く、今ひとつ緊張感に欠けるというか…そういえば、スタンドの観戦客も20年前と違って殺気立ってないしなあ。空席も多いですしね。以前はもっとスタンドも含めて緊張感がみなぎっていたような気がします。
さて、大学選手権初戦はいきなり天理が相手と、正月の国立に向けて正念場。天理は去年ほどの強さはないと思いますが、CTBの外国人2人を自由にさせないことが大事。今年のワセダはセンターの突破力が弱いので、12番に布巻が戻ってくるのがカギを握るんだけどな。
反省するところは反省するとして、全部勝つことを前提に前を向いて行きましょう。失うものは何もないわけだし。
ただし、ラスト10分は死に物狂いで戦ってほしい。最後の最後に辛抱しきれない展開はもう見たくないです。
どんなに劣勢になろうが、試合巧者ぶりを発揮して最後に勝ちきることがワセダラグビーのDNAだったはず。頼むよ、ワセダ!
早稲田32-33明治