子供の頃から寝台列車と食堂車には憧れがありました。
世の中スピードの時代になり、新幹線がすっかり全国を張り巡らすようになって寝台列車と食堂車も数えるほどに。
北海道新幹線開通でおそらく廃止されるであろう北斗星、そして来年3月でトワイライト・エクスレスも正式に廃止が決定というニュースを聞き、「乗り鉄」の血が騒ぎ出しました。
廃止前に乗っておこうということで、北斗星→トワイライト・エクスプレス乗車リレーを敢行。しめて2,700キロの旅(笑)。
さて、北斗星は、定期旅客列車としては国内で唯一食堂車のある列車。希少価値ありなわけです。
その食堂車「グランシャリオ」。上野発の北斗星だと、ディナータイムは1回のみで乗車前の事前予約が必要なのですが、まあ当然ながら満席。
フレンチと懐石料理から選択するディナーはちょっとお値段も高めなので、21:30頃から始まるパブタイムを狙って行ってみました。
22時過ぎに行くと、特に待つこともなく相席でもなく座れました。
何と言っても、本州でサッポロクラシックの生が飲めるのが、グランシャリオ最大の魅力。
クラシックを飲みながら、昭和の雰囲気満点の食堂車でぼけーっとするのが、北斗星乗車の楽しみの一つ。車体も古いのでそれなりに揺れるんですが、それがまた心地よいんですよね。テーブルの上のランプが旅情を演出。顔が自然とニヤけてしまう。至福な瞬間です。
帰りがけに隣のロビーカーでちょっと過ごしてから個室に戻って後は爆睡。
青函トンネルに入る瞬間は何とか一瞬起きましたが、その後はまた眠りに落ちて、目が覚めたら北の大地を走ってました。
函館で機関車交換の撮影を済ませてから、朝食を取りに再びグランシャリオへ。
和食か洋食から選べます。洋食セット(1650円)を注文。すぐに運ばれてきます。
ホテルの朝食のような料理です。函館を出てしばらく行くとずっと海沿いを走るので、海を眺めながらの朝メシはこれまた旅情があって良いんですよね。
ちゃんと会計にスイカが使えるのがさすがはJR東日本。北斗星グッズのおみやげを物色するのもお約束の動線。
11:15に札幌駅到着。名残惜しい北斗星の旅も終了。
乗り終わるといつも思うのですが、また乗りたくなってしまうのが寝台列車の魔力だな。
JRからは公式発表されてませんが、再来年の北斗星廃止?が現実にならないことを祈りたいものです。
グランシャリオ 寝台特急 北斗星食堂車 (その他 / 上野駅、京成上野駅、稲荷町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.3