赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

IWGP(池袋ウエストゲートパーク)

池袋ウエストゲートパーク(以下IWGP)第4巻−電子の星−」を読んだ。
今や直木賞作家で時の人石田衣良のライフワーク的な作品。
相変わらず今の時代ならではのスピード感というか、ヒリヒリする疾走感が心地良い。
テーマも、上野のギャング団初代キングの謎の死や、池袋に住むミャンマー人など
リアリティのあるエピソードが続く。さすがに、負け犬の話にはゲンナリしたが、社会的弱者を生み出し、それに対して救済の手を差し伸べない、無関心な都市の空気がリアルに描かれていた。
大阪の中学生虐待事件や東京の新聞販売店女性変死体事件など、ヒトとしてのモラルが疑われる事件があまりに多過ぎてうんざりであるが、他人との距離感を取れない、他人の痛みがわからない自己中心的な人間を生み出す今の日本って何なんだろうか。
ストーリーの方は、だんだん回を追うごとにバイオレンス度がエスカレートしているので、果たしてTVでの続編って実現するのだろうか。



電子の星 池袋ウエストゲー...



電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉