マイケル・ムーア本。映画「華氏911」の原作的な位置づけ。
ムーア流ブラックユーモアが前面に出ているが、ちゃんと根拠となるファクトが入っており(ものすごい注の数々!)、ブッシュ再選阻止のためのエグゼキューションが提案されていたり、と、読み応えのある本だ。
マイケル・ムーアの根底に流れているのは、社会的弱者に対する優しいまなざしと、不当に搾取しようとする一部の特権階級に対する反発心なのかな、と思った。
意外にも、小泉政権の構造改革の狙いを分析した森永卓郎氏の著書、「年収300万円時代」シリーズと共通する点が多い。
ムーアの他の本も読んでみたくなった。
作者: マイケル・ムーア, 黒原敏行
出版社/メーカー: アーティストハウス
発売日: 2003/11/29
メディア: 単行本