赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

年末年始に読んだ本

不夜城第3巻。完結編。
お家芸のドロドロ感×疾走感は健在だが、前2作に比べると明らかにイマイチ。
前作で完結していた方が良かったかも。ラストシーンがかなり無理やりだ。
「死」で終わらせないと完結しないのだろうか?
もちろん一気に読めるのであるが、前2作のファンだっただけに残念。


長恨歌―不夜城完結編

居酒屋評論の第一人者による居酒屋ガイド本。
これまでの著作&サイトでのおススメ等のお店を改めて再編集したものだが、
居酒屋好きにとってはバイブル。
地方の名店も充実しているのが嬉しい。「さきと」も「焼酎天国」ももちろん載っている。


太田和彦の居酒屋味酒覧 精選172

つげ義春の旅行エッセイ。先日行った下部温泉 本湯大市館を描いた話ももち
ろん入っている。
彼の枯れた感性にはいつも新鮮な驚きがある。「侘び・寂び」情緒に浸れる。
これぞ「つげワールド」。クセになる。鄙びた温泉に行きたくなる本である。

中国→ミャンマー→インドを陸路で横断する「西南シルクロード」旅日記。
この本はすごい。自分が「辺境マニア」であることを実感。
そもそも、外国人が陸路で上記行程を移動することは禁止されている中で作者は
横断するわけで、テーマはかなりスリリングかつワイルドな旅行記なのだが、
それだけに留まらずアジアの少数民族の生活や彼らの意識に焦点を当てた作者の
観察眼には、瞠目することが多い。
日常のメディアでは情報が少なく、ニュースにならないエリアについてリアルに
書かれている貴重な本だ。大学を卒業してからだんだんと薄れてきていた「南北
問題」への関心が復活。


西南シルクロードは密林に消える