二次会は本牧の“ゴールデンカップ”へ。伝説のライブハウスで戦後、1960年代は日本で最先端のスポットだったところ。やや緊張気味に店内へ。中に入ってたまげた。当時「最先端のライブハウス」は、今やどこからどうみても「カラオケスナック」である。年配の団体がひっきりなしにカラオケを熱唱〜。しかも「長い髪の少女」とか歌ってるし!想像とだいぶ違うぞ、おい!!!
カウンターに座り、店長?らしき人物に昔話や最近のカップスメンバー事情の話にしばし耳を傾けた。当時の写真も飾ってあり、昔の面影も多少は残っている。近々デイヴ平尾のライブがあるらしく、その問い合わせの電話が頻繁にかかっていた。
小一時間ほどで店を出たが、今やどことなく寂れた路上に立つと、「諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらわす・・・」。平家物語のフレーズがよぎった。その後伊勢佐木町へ。中華街→本牧→伊勢佐木町。日本戦後史を追体験した「どろりとディープな一夜」であった。