赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

ワン・モア・タイム

おとといの“ゴールデンカップ”巡りに引き続き、「聖地」本牧MOVIX“ワン・モア・タイム”を観て来た。


映画は2部構成。(sideA)がドキュメンタリー、(sideB)が03年の再結成ライブとなっていたが、(sideA)は、カップス好きはもちろん、susieさんも書かれているように、「日本ロックヒストリーのサブテキスト」であり、「ヨコハマの戦後史」であり、と、様々な見方ができ、見ごたえがあった。あの北野たけしがコメントで「怖くて行けなかった」と語る本牧、いったいどんなとこだったのか(笑)


40年前の本牧は日本であって日本ではない、「ガラス越しのアメリカ」だったこと、前にも言及したが、日本で最先端のスポットだったことを、実際の映像を通じて見られたことが、「近所の住人」として非常に興味深かった。


世はベトナム戦争、日本が高度経済成長を遂げる「いざなぎ景気」真っ盛りの時期に、疾風のように駆け抜けた“ゴールデン・カップス”。1日1日が今よりもずっと密度の濃い時代だったのだろうが、結果的に当時の彼らが短命に終わったのは、“伝説”や“神話”の創造、という意味ではかえって良かったのかも・・・
しかし、日本の芸能界とロックというのは、やはり相容れないものなんだなあ、と。GSモドキを歌わされていた頃のカップスは、歌謡曲を歌っていた頃のCharに通じるものがあった。「長い髪の少女」に違和感を感じる、と言っていた矢野顕子のコメントにも納得。実際の映像でも、デイヴ平尾以外はすごく無愛想でやる気なさそうに演奏している姿が印象的だった。


明日はCHIBOとルイズルイス加部のトークショーが夕方の回の後MOVIXであるらしい。結局、写真集を兼ねた豪華パンフレットも購入してしまった。すっかりカップスの追っかけだ(笑)。


この日の夜は、偶然にも“本牧ゴールデンカップ”でデイヴ平尾のライブが開催されていた。帰り道、店の前をクルマで通りかかると、歩道に長蛇の列ができていた。狭い店内に入りきれるのだろうか?
カップス”ブームはまだまだ続きそうだ。