赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

真夜中の弥次さん喜多さん


クドカンの初監督作品「真夜中の弥次さん喜多さん」をレイトショーで観て来た。ドラマの「タイガー&ドラゴン」が絶好調なので期待していたのだが、見終わった感想は???。正直に言うとかなり期待していただけにスゴク消化不良であった。


クドカンモノに欠かせないレギュラーメンバーのオンパレードではある。個々の俳優陣の濃い〜キャラが前面に出ていて、小ネタ満載のギャグは確かに笑える。ただし、ストーリーとは違う部分でのみ笑えるのであって、ストーリーそのものにキレがない。


しりあがり寿の原作「合本 真夜中の弥次さん喜多さん」を読んでいないので、実際読んでから映画を観たら印象も変わったのかもしれない。でも、何か「宴会芸」の域を出ていないような感じ。例えると、事情をよく知らない宴会に出席してしまい、ところどころは可笑しいし面白いのだが、あまりに内輪ウケすぎてなんか居心地の悪さを感じている自分に気づく、そんなイメージである。


もちろん、竹内力のイジリ方、板尾創路の「頭パッカーン」、荒川良々のこれでもかというワンマンショーなど、個々のキャストが繰り出す芸は笑える。阿部サダヲ生瀬勝久のキレぶりは十二分にエンタテインメント。ただし、これが2時間の映画であるということを考えると、ストーリーの背骨がないというのか、一発芸の連続だけを見ているようで消化不良感が否めない。映画を見ているのではなく、大きなスクリーンでテレビのお笑い番組を見ているのと変わらないなあ。う〜ん。やはり、クドカンが輝くのは、テレビの中だけなのだろうか?


合本 真夜中の弥次さん喜多さん