買ってからしばらくそのままにしていたのだが、先日一気に読破。いやあ、ヤラレました。東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜。泣いた、泣いた・・・天才リリー氏の最高傑作といっても過言ではない、いや、21世紀の日本文学を代表する名作、なんじゃないか。
kajkenさんのリリーさん評、全面的に同感です。リリー氏の「人に対する優しいまなざし」、この作品ではもちろんその対象は彼の家族が中心になってますが、淡々とした語り口の中にビシビシと痛いほどに感じます。いや、会社の行き帰りの電車の中で読んでたのですが、2年前の自分の体験とリンクしてきて、公衆の面前にもかかわらず涙が溢れてきました(笑)。これから読まれる方は、家の中で読むことをオススメします(笑)。
こちらは映画ではありますが(原作もあるけど)、火垂るの墓、ニュー・シネマ・パラダイスと並んで《自分的泣かずにいられない御三家》だな。
【追記】ニュー・シネマ・パラダイスは、「完全オリジナル版」ではなく、「劇場公開版」の方が個人的には好きです。