赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

アリタリアの怪


シチリア&マルタより戻ってきました。帰ってきたら日本は寒いのなんの。太陽のパワーが地中海とは違います。日本は秋じゃなくて冬突入のような天気です。


さて、プライベートでは久々、7年ぶりのイタリアでしたが、いやあ、アリタリアのおかげでハプニング続出の旅でした(笑)。今日はそのことについて書こうと思います(いきなりハプニングの話からっていうのも何ですが・・・)。あくまで事実を忠実に記録しております。長文につき、ご興味ある方だけどうぞ。


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◇行きのフライトが出発直前に急遽変更。ローマ経由からミラノ経由に。


まずは、出発当日から、いきなりローマ行きのフライトが大幅delayで飛ばないらしく、このままではローマからの乗り継ぎ便に間に合わない!ってことで、急遽ミラノ経由に変更。出発30分前のスケジュール変更で、いきなり駆け込み搭乗することに!フライト変更ということは・・・待てよ、カターニャ空港で送迎を手配しているのに到着が1時間以上(しかも深夜到着)も遅れることに気がつき、あわてて旅行会社に連絡・・・


今考えるとここまではまだよかった。日本だから機転を利かせてフライトを変更してくれたわけで、これがイタリアだったらまず無理だわな。その日のうちにタオルミーナに辿り着いてなかったのでは・・・


パレルモで再びdelay発生。空港で4時間待ちぼうけ 


次に、パレルモからミラノ経由でマルタへ向かう予定だったのだが、ここでもフライトが大幅delay。ミラノからの乗り継ぎ便にちゃんと乗れるのか(出発時間を聞いていると、間違いなく間に合わないのだが・・・)、カウンターのお姉ちゃんにしつこく質問するものの、「たぶん大丈夫。ダメだったらミラノ泊かも」なんてことをのん気に言われ、怒る気も失せてきた・・・

結局、4時間以上何もない田舎のパレルモ空港で待ちぼうけ。どうせ待たされるならミラノの空港にしてくれ〜結局フライトは2時間遅れでパレルモを出発。ミラノには着いたのだが、この後、更なる悲劇が・・・(続く)


◇ミラノ空港ターミナルを激走して乗り継ぎ便に駆け込み搭乗


ミラノに着いたら案の定、マルタ行きの乗り継ぎ便の出発時間を過ぎており、目の前が真っ暗。とりあえず発着情報のモニターを見ると、まさに乗り継ぎ便はNow Boadingのアラートが点滅している最中ではないか!!


ゲートを確認すると、国際線のターミナルは当然というか別のターミナル・・・空港を端から端まで激走しました。その間にも、マルペンサ空港は今どきEUのくせに出国手続きの行列&スタンプ押しとかのん気にさせるし、おい!時間がないんだぞ、こっちは!!


で、息切らせて出発ゲートに辿り着くと、よかった、まだ飛び立っていない!!あわてて係員の兄ちゃんにチケットを見せてチェックイン手続き開始(ていうか、ちゃんとパレルモ空港で乗り継ぎ便のチェックインぐらいしてくれよ!)。助かったのは、このお兄ちゃんがこれまで見てきたイタリア人のアリタリア職員らしくなく(失礼)、「珍しく」機転が利く仕事ができそうな兄ちゃんで、あちこちに電話して手続きをこれまた「敏速」にやってくれ、OK、Hurry!とゲート外のバスを指差す。


げげっ、バスに乗っての搭乗かよ・・・我々二人だけが乗るバスで、なんとかギリギリセーフって言うか、40分以上も遅れて搭乗に成功。CAのお姉ちゃんはニヤニヤしているし。ていうか、僕らが悪いんじゃなくて、元はといえばアリタリアの国内線のdelayが悪いのよ、アリタリアに全責任があるんだから、って文句言う気にもならず、我々を乗せてすぐにマルタに向けて出発。これが本日最後のマルタ行きだったので、なんとかミラノ抑留にならずほっと一安心。冷静に考えると、なんで毎度駆け込み搭乗せにゃならんのだ!!しかし、悲劇はまだまだ続く・・・


◇無事マルタ到着、だが預けた荷物が出てこない・・・(涙)


さて、なんとかマルタに到着。ここで更なる試練が・・・ミラノでダッシュで乗ったわけで、冷静に考えると、預けた荷物ってちゃんと積まれているんだろうか・・・まさか・・・


案の定そのまさかが発生。待てど暮らせど荷物は現れず。ぐるぐる回るベルトコンベアをボーゼンと眺める我々二人。他にも被害にあった外人が何組が居てちょっと安心したけど(いや、そういう問題じゃあないよな)。さっそくbaggage claim手続きを行い、荷物が発見され次第宿泊ホテルに届けてもらうように申請して手ぶらでホテルへ。


ホテルまで送迎してくれる旅行会社の中に日本人のスタッフが居てくれて、ホント助かりました(感謝!)。慣れない手続きで疲労困憊している時、非常に頼りになります。同じ肌の色で同じ言葉をしゃべれるってすばらしい!!その日は、5つ星ホテルなのに手ぶらでチェックイン。ホテルのフロントの人も皆気の毒がってくれましたが・・・我々の着替えはまだミラノにあるのかなあ、それともまさかまだパレルモにあるとか・・・しかし、まだまだ怪談は続く・・・


◇ホテルに届けられた荷物はなぜか一つだけ!!(怒)


翌朝旅行会社の方から連絡があり、我々の荷物はミラノにあるとのこと。夜には荷物がホテルに届く予定とのこと。ああ、よかった。そして1日経った夜遅く、ホテルに戻りフロントで確認すると、先ほど荷物は部屋に届けたとのこと。ああ、これで着替えられるぞ。ヒゲも剃れるぞ(涙)。だが、どうにもおかしいのが、クラークがどうも届けられたスーツケースは1つだけのように言っていることである。スーツケースは2つなんだけど。


部屋に戻って愕然・・・届けられているのは自分の方のスーツケースのみ。嫁さんの分が届いていない・・・速攻フロントに戻り、空港に確認の電話をしてもらったが、マルタには届いていない、どこにあるかは明日にならないと詳しいことはわからないという返事。


なんで、2つのうち1個だけしか届かないんじゃい!!まさに怪談。これがイタリアということなのか。唖然とするしかない。普通、2つとも届くか、2つとも届かないかどっちかじゃあないのか・・・


◇そして、帰国後にスーツケースと再会


結局、マルタ滞在中、嫁さんのスーツケースと再会することはなく、最終日の朝、これから帰国という時に、荷物はミラノにあることが確認された、という情報が入ってきた。遅いっちゅうに!!(怒)。これからマルタに送られても何の意味もないので、空港に行って荷物の送付先を自宅にしてもらうように手続きする。マルタ人の空港係員のおばちゃんは気の毒がっていた。ああ、マルタってなんてマトモな国なんだ。それに引きかえ・・・(以下略)


空港での手続きに付き添ってくれた現地旅行会社の日本人の方によると、アリタリアですからねえ」、とのこと。他の会社ではこういう事態はあるにせよ、頻発することはないようです。この前も、アリタリアでマルタへ国際親善に訪れた日本人ご一行の機材一式が、イベント直前になっても届かなかったそうで、一行は呆然としていたとか・・・その後の顛末については聞いていないが、恐るべし、である。


さて、嫁さんは結局持参した着替えの1/3をまったく着る機会に恵まれず、帰国することになったわけだが、成田で日本人の係員に状況を説明し、ようやく100%明確に状況を把握させることができた。確認してもらったところ、ミラノにあるはずなのに、ローマにあるとのこと。何でやねん。


そして、話がさらにややこしいのは、私の荷物と嫁さんの荷物が取り違えて手続きされていたようで、そのことが状況をますます複雑にしているようである。ていうか、なんでそういう基本的なところから間違ってるんだろう。???である。


帰国した翌日の夜に、ようやくスーツケースと感動の対面。11日朝に消息を絶ってからまる5日半。紆余曲折を経て事件はなんとか解決?!・・・紛失という最悪の事態をまぬがれたのだけが救いではあるが。


他人の話を聞いたことはあるけど、まさか自分達が被害に会うとはなあ。ほんと「ウチの荷物に限って」である(苦笑)。イタリア車(最近のはだいぶ信用できますが)とイタリアの飛行機っていうのは共通点が多いようで・・・


◇荷物紛失騒動にまきこまれた時の教訓


さて、最後に事件から学んだ教訓であるが、いくつか記します。


①まずは、冷静になって空港係員に対してクレーム手続きを行うこと。頭に血が上りますが、状況をなるべく詳しくきちんと伝えましょう。荷物の形状とか、色とか、ブランド名とか。
②届け先のホテルは事前にちゃんと確保しておいた方が良い(ホテルが決まっていないと結構面倒です)。ある程度ちゃんとしたホテルだと、クレーム手続きの際、話が早い。
③ホテルのフロントで状況を話し、定期的に空港に確認の電話をしてもらうこと。フロントでクレームレポートをコピーしてもらい、何度か電話で確認してもらいました。ホテルのスタッフとも仲良くなれ、情報を早くもらえるようになります。
④手配した旅行会社にきちんと状況の連絡を入れる。たまたま、我々の場合は現地の日本人スタッフが対応してくれたので、非常に安心できましたし、頼りになりました。やはり、最後は状況をきちんと理解して対応してくれる味方がいるのが一番です。
⑤やはり、英語圏の国はラクかも。英語が通じると、こういう時には意志の伝達が比較的ラクです。母国語と英語の両方がある程度きちんと通用する国がベストですね。
⑥あと、荷物行方不明時に当座必要なものを購入した際は、証拠になるレシートをきちんともらって取っておくこと。これは旅行会社の方にもアドバイスされました。


以上、長文でしたが、同様のトラブルに巻き込まれてしまった際のご参考になれば幸いです。
次回以降は旅行の楽しい方の話でも(笑)。



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