最近、急に懐かしくなり、TSUTAYAでウルトラQシリーズを目下レンタル中。リアルタイムで観た世代ではないのですが、改めて観てみると、深い。特撮は今観ると確かに笑ってしまうところがあるが、ストーリーが奇抜でオリジナリティに溢れている。登場する怪獣のデザイン性の高さは秀逸(ガラモンとか、ケムール人とか、カネゴンとか・・・)。なんといってもモノクロ映像というところが味わい深く、かえって新鮮に感じてしまう。「アンバランス・ゾーン」に吸い込まれていく30分です。
石坂浩二のナレーションがこれまたイイ味出してます。
「これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。」
「『アンバランス・ゾーン』は身近に、いや、『アンバランス・ゾーン』はあなたの心の中に存在するのです。」
改めて聴いても名セリフです。
第15話「カネゴンの繭」はこのシリーズの中でも有名な話ですが、お金を貯めることに異常に執着する「加根田金男(カネダカネオ)」という少年(名前がこれまた笑える)が主役のストーリー。怪獣カネゴンのインパクトも凄いが、ラストシーンがなんともシュール。なかなかに考えさせられる結末です。偶然にも、今話題のライブドア事件の教訓に思えたりして。ホリエモンに是非とも観てもらいたいものだ。
ついでにもう一つ。ホリエモンにおススメしたいのが、「国家の品格」。筆者の主張は多少強引すぎるきらいもありますが、とにかく現代社会の切り方が痛快。「惻隠の情」という言葉は、非常に趣き深い。「武士道精神」の復活、共感できます。