朝から不愉快千万。もちろん日本の野球好きが皆同じ気持ちでしょう。WBC日本対アメリカ戦での西岡のタッチアップに対する「誤審」。
何が一番腹立たしいかというと、一度出した判定を覆したことにある。それも、野球発祥の地のアメリカでそれが起きたことだ。
今まで日本のプロ野球を観ていて「誤審」に疑問を持ったことは多々ある。
例えば92年のヤクルト戦、八木の幻のホームラン(あれがホームランだったらタイガースは優勝していた。暗黒の90年代はきっとなかったに違いない)とか、去年だと、9・7の中日戦、中村豊のホームタッチアウト&アレックスのホームタッチアウトがセーフになる判定とか(あれはどう考えても逆の判定でしょう)。そういえば、去年は甲子園での町田のホームランがファールの判定になったこともあった。
どんなに「誤審」であっても、一度出した判定が覆ることは自分が知る限り過去記憶にない(ただし、今回の西岡のプレーは明らかに問題なし)。それを、野球発祥の地アメリカで、かつWBCという国際大会でアメリカ人の審判がやってしまうということ、これはベースボールに対する信頼感を大いに損ねる行為だ。王監督もコメントされてましたが、同感です。しかも、なんでアメリカ戦の主審を、アメリカ人のそれもマイナーリーグの人間がやるのか。そんなの国際大会って言えるのだろうか?
とはいえ、この試合における日米のプレイヤーはすばらしかった。9回裏の藤川球児がグリフィーJrを三振に斬った瞬間は圧巻。さすがは球児!この試合のMVPだよ。《最高の選手と最低の主審によるドラマ》と解釈しましょう、はい。
今となっては「どうでもいいこと」だが、アメリカのメディアが今回の「判定変更」に対して辛口のコメントをしているところだけは、《唯一》評価してやろう。