赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

エース不在


1O年以上ぶりぐらいにテレビ観戦だったラグビー大学選手権準決勝。ワセダは僅差で逃げ切り決勝進出。場内がどんな雰囲気だったのかよくわかりませんが、テレビで観ている限り、負ける感じはまったくしませんでした。逆に、点が取れそうな感じもまったくしませんでしたが(苦笑)。テレビを観つつ思ったことを以下に。


帝京は今シーズンのベストパフォーマンス。大学選手権になると失速するのが恒例?のチームですが、この試合に限って、前に出るプレッシャーと接点でのしつこいディフェンスが最後まで衰えず。ゲームプランも珍しく?芯が通っていて対抗戦の時とはまったくの別物。ようやく“赤い彗星”になったのか。いや、強かった。


やはり、五郎丸不在の影響が想像以上でした。若いバックス陣は余裕がないのかチームとしてほとんど機能せず。特に両センターが持ち味を発揮できない印象。ラインが浅いのか、相手を崩しきれないし、有効なゲインができない。バックスリーダーが1人いないとここまで攻撃力が落ちるのか、と。五郎丸の存在はあまりに大きすぎる。法政戦の後半からワセダのバックスはまるで別チームだな。


逆に、フォワードはまずまずのパフォーマンス。接点周辺でのディフェンスの強さはほぼ完璧。ピンチでことごとくターンオーバーしていたのが負ける感じのしない要因だったと思います。改めて、去年はバックスのチームだったのに対し、今年はフォワードのチームだということを実感しました。豊田と覺來が獅子奮迅の働き。良かったです。風下の後半、バックス展開ではなく、山中のロングキックで陣地を取る戦略に終始していたというところは、帝京のプレッシャーが想像以上だったということもありますが、リスクの少ないフォワード戦で確実に勝つことを意図していたようにも感じました。


後半残り5分のチャンスでは、モールできっちりと仕留めてほしかったなあ。迷いがあったのか、帝京のモールディフェンスが強かったのか、そこで取り切れなかったのが気になりました。


さて、いよいよ次は決勝戦。相手は予想通り慶応。慶応は着実に調子が上がってきているのと、しつこいディフェンス、選手個々の状況判断が良いところが、明治よりもやりにくい相手だと思います。とはいえ、明治戦での度重なる“魂のコラプシング”はシンビンにしてもよかったのでは?という気も。(シンビン好きの岩下主審、ペナルティトライ一発で、その後は慶応第一列に温情レフリングという気もしなくもないが…)


未だワセダの調子が上がってこない点に一抹の不安を感じますが、対抗戦の時のことは忘れて、慶応に対し関東学院大学相手と同じ気持ちで立ち向かってほしい。きっちりとフォワードで崩し、接点で圧倒し続ける。フォワード戦を制圧することが前提条件。あとは、大外のディフェンス。慶応の速い出足にボールキャリアが孤立しないこと、でしょうか。エース五郎丸の復帰はもちろん必要要件ですが。有田幸平と長尾もケガを治して出場してほしい。


早慶早明戦が今シーズンのピークだったということにはならないように!さあ、荒ぶるまであとひとつ。


早稲田12-5帝京


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