東福岡、強すぎる。下馬評どおり、危なげない優勝。“アルティメット・クラッシュ”という清宮監督時代のワセダのスローガンを思い出す強さ。近年の高校生チームでは、類を見ない完成度の高さ。
前半の前半こそ、桐蔭の速い集散とディフェンスで互角の戦い(東福岡が、いつも以上に反則が目立った)でしたが、ブレイクダウンで徐々に劣勢になると、後は基本的に東福岡ペース。
どんどん前に行く連続攻撃、ラックを一気に乗り越えていくブレイクダウンの強さ、集散の速さ。途切れないディフェンス。ボールを動かすスキル。しかも、一人一人の選手がデカイ。スピードとパワーで圧倒。素材も良くて、質の高い練習をしているんでしょう。見事。
大学チームに例えると、桐蔭が慶応(最近は桐蔭出身者が多いですがね)、東福岡が佐々木組のワセダっていう印象でしょうか。
桐蔭もクレバーな戦い方でよく頑張りましたが、最後はパワー負けだな。ただ、2年生中心のチームなので、来年が非常に楽しみ。
東福岡の12番、15番、桐蔭の14番、15番はまだ下級生というのが驚き。将来のジャパンを背負う逸材でしょう。
今年もベスト16から好ゲームが多かった。高校ラグビーは、大学やトップリーグとは違う、ボールを積極的に動かしていくスピーディさがやはり魅力。
さて、次は大学選手権の決勝戦。重量フォワード同士のガチンコ勝負になるんでしょうが、スローな戦いではない、ハイテンポな戦いを望みたい。
東福岡31-5桐蔭学園