「まるごと青森」主催の試食会にご招待いただきまして、行ってまいりました。
今回の会場は、淡路町のあんこう鍋専門店いせ源。風間浦(かざまうら)村産の活あんこうを使った料理のオンパレード。
今回一番衝撃を受けたのは。あん肝のくんせい!!!その話は追って。
◇肝くんせい
まずは外ヶ濱 特別純米生にごり酒で乾杯。栓を抜くとシュワシュワっと中身があふれ出しすぎる“キケン”な発泡酒です。
前菜三品。煮こごり・とも和え・肝卵巣焼き。とも和えが秀逸。いかにも日本酒が飲みたくなる一品です。
次にあん刺し。風間浦のあんこうは生きたまま水揚げし、1日以内に直送されるとのことで、いやはや鮮度抜群。コリコリっとした食感がたまらない一品。ふぐ刺しのような上品な味わい。
肝を溶いて食べると淡白な味わいと濃厚な味わいがミックスされてなんとも言えない食感と味。美味いなあー。
肝刺しは言うことなし。酒飲みのためにある料理といっても過言ではないでしょう。この辺で、亀吉をぐびり。くう〜、日本酒万歳!
いよいよ名代あんこう鍋。中に入っているぎんなんももちろん青森産とのこと。
◇名代あんこう鍋
ぐつぐつと煮てきたあたりで食欲のスイッチが全開。美味いですなあ。ほていさんとはアプローチが違いますが、醤油味の効いた鍋。伝統の味とでも言うんでしょうか。濃いんだけど、後口すっきりな味わい。日本酒のペースも自然と上がります(笑)。
鍋で終了ではなく、まだまだあんこうリレーは続きます。次に登場したのが照り焼き。なるほど、こういう食べ方もあるんですねえ。初体験の味。あんこうの食べ方ってバリエーション豊富なんだと感心。
そして、本日一番の衝撃。肝のくんせい。あんこうの肝を塩のみで味付けして燻製した一品。
◇肝くんせい
舌の上でねっとりと蕩ける濃厚な味わい。スモークチーズのような感じっていうのでしょうか。昇天です!!!弘前の銘酒 豊盃 特別純米生原酒をくいっと傾けながら、肝のくんせいを一口。もう至福。あんこうよ、なんてすばらしい魚なんだ!これを食べるためだけにいせ源に通いたくなるわ。
そして、後半の後半に茶碗蒸し。中には惜しげもなくあん肝入ってます(笑)。どんだけ贅沢な茶碗蒸しなんだ〜。
〆はもちろんおじや。緑の一番星という玉子を使用。むう〜、濃厚な黄身がフォトジェニック。
あんこうの出汁がほんのりと効いたおじや。これだけ食べてもするするっと胃の中に入って行きますねえ。美味い!
改めて、あんこうって奥深い魚だな、と。あん肝とあんこう鍋ぐらいしか今まで食べたことがなかったんですが、すっかりあんこうファンになってしまいました。風間浦のあんこう、恐るべし。
青森の実力をまたまた体感させていただきました。ごちそうさまでした。
いせ源
千代田区神田須田町1-11-1
TEL:03-3251-1229