まさに「アルティメット・クラッシュ」の体現。
衝撃の後半40分でした。早稲田のトライラッシュ。今シーズン一番の出来。
まさか明治相手にここまで差がつくとは正直思わなかった。会心の勝利。
終始ワセダのフォワードの集散が速い、次々と激しいタックルで明治の出足をビシビシ止める。
とにかく目立ったのが13番村田。獲物を確実に仕留める姿は猟犬というか凶器というか。しなやかな動きはまさにドーベルマン。前半早々で明治のキーマン13衛藤を、後半は14居追をハードタックル一発で負傷交代に追い込む。恐るべしです。衛藤に見舞ったタックルは、スタンドまで音が聞こえてきました…
相棒の12坂井が土佐犬か?山中のハイパントを猛然と追っていく12番と13番は相手からすると脅威。
05年の佐々木組がワセダ史上最強のフォワードなら、今年のスリークォーターバックス+フルバックはワセダ史上最強だろうな。中濱と坂井の力強さ。村田のしなやかさと球際の強さ。中鶴の圧倒的なスピード、そして井口の変幻自在なステップと見事なパスワーク。彼らのカウンターアタックは、観ていてワクワクさせられます。
明治はキーマンの相次ぐ負傷が痛かったが、大外のディフェンスが疑問。SOからバックスヘのパス一発でスコーンと抜かれるのはヒドい。12月の早明戦の敗因分析が甘かったのでは。
さあ、決勝戦。相手は関東学院、慶応、東海と撃破し、完全に「覚醒」した帝京。対抗戦とは明らかに別チーム(ていうか、対抗戦を調整期間に当てるのはちょっと疑問ですが)。
当たり前ですが、セットプレー(特にスクラム)とブレイクダウン、帝京の堅いセンターのディフェンスをどう破っていくか注目。後は、ゴールキックが不調の山中君の足の調子が気になるところ。ハイパントは完璧なのにねえ。
駅伝は18年ぶりの完全優勝。野球→駅伝→ラグビーとトリプルで行きたいものです。頑張れ、有田組。
早稲田74-10明治