イタリアの旅に戻ります。タオルミーナの次に訪れたシチリア最大の都市パレルモ。イタリア第5の都市だそうだが、とにかく喧騒の街。良く言えばヨーロッパとイスラムの美しい融合、悪く言うと猥雑で汚くて落ち着かない街である。タオルミーナの後だっただけに、カルチャーショックでした（笑）。
で、パレルモの中でも最もディープな旧市街のちょっと港寄り、サン・フランチェスコ・ダッシジ教会の対面に位置するアンティーカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ（長い名前･･･）。1834年創業の歴史あるお店である。確かに渋い概観だ。
旧市街散策というか徘徊のついでに、このお店の名物フォカッチャ・マリタータをいただいた。どんなメニューかというと、モツの煮込みとリコッタチーズ＆スライスされたパルメザンチーズを挟んだ、言わばイタリア式「モツ・サンド」。
これが想像以上にウマイ！！モツは柔らかくて臭みがなく、チーズとの相性もバッチリ。まさにオンリーワンの味。しかもボリュームたっぷりなのに値段は２€と安い！例えるとこれはイタリアの山利喜だな。モツを似ている鍋もなかなか年季ものでした。
カフェのテラス席（カフェというよりは居酒屋に近い雰囲気）では、ドイツ人観光客の一団が真っ昼間からワインがぶ飲み状態で楽しく盛り上がってました。団体で酒が入ると陽気なドイツ人と日本人の共通点を垣間見たような（笑）･･･
お店は非常にわかりにくい場所にあるのと、注文の勝手がわかりにくいのがやや難点かな。注文する時は、まずレジで食べ物と飲み物を注文してから、カウンターに行って注文したものを受け取る、というシステムのようです。勝手がわからず自分も含めて観光客は皆困っている感じでした。
お腹が減ってたので、調子に乗って他にもカポナータやラザニアを頼んだら、ものすごい量でした（泣）。なので、基本は前述のフォカッチャ・マリタータだけいただくのがベストだと思います。ちなみにカポナータはおいしかったですが結構濃い目の味付けでした。教訓まで（笑）。
ちなみに、最後の写真は、旧市街の中心、クワットロ・カンティです。旧市街の路地裏はかなり怪しい雰囲気なので、暗くなってからはあまり行かない方が良いかもしれません。
Antica Focacceria San Francesco（アンティーカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ）
Via Alessandro,Petemostro 58-Parelmo
TEL:091-320264
