赤・黒・黄色日記

人生はワセダラグビーと阪神タイガースと居酒屋と旅と温泉とカメラとイタリア車。基本日々の食べ歩き飲み歩きを記録してます。

さよならあさかぜ乗車記・朝編

本日も長文につき、ご容赦を(笑)。


目が覚めると6時前。時刻表で見ると、岡山をとっくに過ぎ西条という駅に到着したようだ。外はまだ暗い。あと30分で広島に到着する。広島では停車時間が3分あるらしい。よし、最後尾撮影に再トライするか。洗面所に行って顔を洗って歯を磨く。やはり眠りが浅かったので眠い。


6時半に広島到着。広島まで来てしまったよ。最後尾を撮影。乗客だけでなく、駅で待ち伏せしていた鉄道ファンも何人かいた。日はまだ昇っていなくて微妙に暗い。ま、しょうがないか、と2〜3枚シャッターを押して列車に戻る。



あさかぜはずっと左手に瀬戸内海を見ながら走り続ける。このあたりからは20分に一回ペースぐらいでいろいろな駅に停車していく。宮島口を過ぎると、瀬戸内海から朝日が昇る。すがすがしい。日の出を拝めるとは、会社で朝まで残業して以来かも。早起きはいいものだ。ただし休み中に限るが。



隣の下段寝台のお客さんが起きてきた。静岡から乗ってきたエルダーのご婦人で、「あさかぜ」がなくなる、というので知り合いにチケットを取ってもらったという。昨夜は電車の揺れが辛くて一睡もできなかったとか。大変ですねえ、と話していたら、なんと帰りは最後の「さくら」に乗るらしい。いわゆる「鉄ちゃん」には見えないんだけどなあ。ていうか、一睡もできないのに帰りも寝台列車で大丈夫なのか?



徳山でもホームに下りて一枚。寒いがすがすがしい朝だ。今日もいい天気になりそう。新山口宇部を過ぎ、いよいよ第4コーナー。9時55分に終点下関到着。15時間の旅であった。
ホームに降りると大勢の鉄道ファンがお出迎え。大急ぎで先頭の機関車を撮影し、残りの時間はひたすら青い車体を撮りまくった。10分ほど停車の後、あさかぜは車庫へと向かっていく。最後尾の客車に別れを告げ、あさかぜの旅は終わった。ふと見ると、乗客の一人だと思うが、去り行くあさかぜに深深と一礼している。出張か、帰省か、はたまた受験で利用していたのか、きっとあさかぜとの間に深いドラマがあったんだろうなぁ。ジーンと来た。




改札で記念に切符をもらう。JRになってからサービスがよくなったものだ。気のせいか、下関駅は女性の駅員さんが多い。さて、改札をでてうろうろしていると、「あさかぜ号&いそかぜ号ありがとう記念写真撮影会」のイベントが下関車両管理室にて開催されるという情報をキャッチ。しかも駅から無料シャトルバスで送迎してくれるという。粋だねえ。やるじゃん、JR西日本!!イベント前に、駅の立ち食いうどん屋で腹ごしらえ。「フグ天うどん」をいただいた。さすがはフグの街である。



イベント会場はJRの予想を超える大勢のお客さんでごったがえしていた。日本人の10人に1人は鉄道ファンなんじゃないのか?ていうぐらいな騒ぎ。今日下関で一番人口が多かったのはココだ。間違いない。さて、留置されている「あさかぜ」をじっくりと撮影しました。手ブレの心配がない、ってイイことだ(笑)。限定記念オレンジカードも購入し、いや、ホント満足。信越本線横川・軽井沢間廃止の時以来、久しぶりの「鉄道煩悩」炸裂の1日であった。