さて、昨日の大学選手権2回戦。今年は1回戦に続いてのテレビ観戦。最近の法政戦は、02年山下組の選手権準決勝前半以外は、スリリングな展開のない両校の対戦。想定通り、前半からワセダがフォワード勝負に徹し、いきなりのスクラムトライで先制。大江の60m独走トライを思い出す畠山君の、最後は靴が脱げての独走トライはお見事。前半を終わった時点で勝敗の行方はほぼ決した感じ。
この日はどうやらフォワード勝負と始めっから決まっていたようで、トライは最後の1本を除きフォワードで。ラインアウト→モールで押し込んでトライという手堅いゲームプランに終始。トーナメントなのでリスクの少ない戦い方に徹したということでしょうか。
後半は、五郎丸と有田幸平がピッチを降りてからどうにもダル〜い展開。早慶・早明後遺症がまだ続いているのか?ピークをこれから作るのなら良いのですが・・・最後のトライ、山中のロングパス→早田のトライだけは久々爽快でしたが、それ以外は法政のディフェンスに手こずった印象が強いというか、バックスはほとんど見せ場もなく、組織的な戦い方ができずじまいな感想。
法政はこのところ何年もず〜〜〜〜〜〜っと同じ印象なのですが、あまりにもフォワードが脆弱。せっかく能力のあるバックス陣なのに、毎度のことながらそれを生かしきれず。バックスもここぞというところでノックオン、個人技しか魅せるところがないしなあ。それでも10番文字、12番宮本、途中出場の岸和田のランニングスキルは面白かった。ていうか、ワセダのディフェンスが前に詰めなかったからかもしれないけれど。2試合続けてスッキリしない勝ち方なんて言うのは贅沢過ぎなんでしょうかね。気になるのは前半で退いた五郎丸。前半途中からPGも蹴らないし・・・ケガなのでしょうか。左足のテーピングが心配です。
ピークを正月に持っていくということなら良いのですが。もしも“葉っぱ”の大学関東学院が出場していたら、非常に心配になってくる状況かも。
逆に、慶応対東海戦は観ていて面白かった。予想通り、ゲームプランにブレのない慶応が勝ちました。東海は素材の能力では上回っていると思われるのに、各人のプレーにいちいち意図が感じられない。強いフォワードに徹しきれなかったというか、バックスがあまりにお粗末だったというのか。キックの蹴り合いでも後手に回り、最後までゲームプランに勝つための戦略性が感じられませんでした、この感じ、岡田阪神に良く似ている(自分でも納得!)。
明治は2試合連続の完封、帝京対筑波は意外にも後半突き放して帝京が完勝。これで準決勝はすべて対抗戦グループになりました。今年は対抗戦>リーグ戦>関西という構図が鮮明かも。98年準決勝以来の慶明戦アゲインが非常に楽しみですね。準決勝、観に行きたいなあ・・・
早稲田39-7法政